一般財団法人日本気象協会では、平成23年(2011年)2月より、現代の季節感にあう「新しい季節のことば」を提案するための取り組みとして、「日本版二十四節気 専門委員会」を設置し議論を行ってまいりました。
その結果、いにしえより伝わる二十四節気の重みを重要視し、委員会名を「“季節のことば”選考委員会」と変更し、二十四節気とは別になじみのあることばや、最近の風物詩となることばを選び「季節のことば36選」を選定することにしました。
そして、平成24年(2012年)8月~12月には、「あなたが感じる季節のことば」と題して、広く一般から“季節のことば”を募集しました。
その結果、寒暖に関するつぶやきから、行事、服装など身近な生活のこと、食べ物、植物、動物、地名・人物名まで5,000件を超えるご意見(春夏秋冬の各季節1,200以上)、ことば数としては1,588件(各季節400程度)のご応募をいただきました。
平成25年の春、皆様からいただいた季節のことばのなかから「季節のことば36選」を選定しました!
おなじみのことばや、最近の風物詩となることばで一年をめぐる「季節のことば36選」は、ひと月あたり3つのことばを選んだことにちなんでつけられた呼び名です。(実際には、7月は3つに絞り込むことができず、4つのことばが選定されたので全37個です。)
季節の先取り感を意識しつつ、人気のあることば(応募数の多いことば)も取り入れて8人の選考委員により厳選されました。季節ことばのつながりが、一年をめぐる情景や人の記憶につながり、近未来(次の季節)を感じさせてくれます。
また、選考委員会では二十四節気を身近に感じていただくために「二十四節気ひとこと解説」をつくりました。気象学の季節区分と比較しながら暦や文学の世界を感じみてはどうでしょうか。
「季節のことば36選」
- 1月
- 初詣、寒稽古、雪おろし
- 2月
- 節分、バレンタインデー、春一番
- 3月
- ひな祭り、なごり雪、おぼろ月
- 4月
- 入学式、花吹雪、春眠
- 5月
- 風薫る、鯉のぼり、卯の花
- 6月
- あじさい、梅雨、蛍舞う
- 7月
- 蝉しぐれ、ひまわり、入道雲、夏休み
- 8月
- 原爆忌(広島と長崎)、流れ星、朝顔
- 9月
- いわし雲、虫の声、お月見
- 10月
- 紅葉(もみじ)前線、秋祭り、冬支度
- 11月
- 木枯らし1号、七五三、時雨
- 12月
- 冬将軍、クリスマス、除夜の鐘